「オキシクリーンが良いって聞くけど、一体何がすごいの?」 「洗濯以外にも使えるらしいけど、正しい使い方が分からない…」
SNSや口コミで絶大な人気を誇る万能クリーナー「オキシクリーン」。その実力は本物ですが、なぜ家中のあらゆる汚れに効果を発揮するのか、その「理由」までご存知の方は少ないかもしれません。
実は、オキシクリーンの万能性の秘密は、その「性質」に隠されています。
その性質を正しく理解し、洗濯から掃除まで、家中のあらゆるシーンでオキシクリーンを最大限に活用しましょう!
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オキシクリーンの「性質」を徹底解剖!なぜ汚れが落ちるの?

オキシクリーンが「魔法の粉」と呼ばれる所以は、そのユニークな化学的性質にあります。これを理解することが、オキシマスターへの第一歩です。
主成分は「過炭酸ナトリウム」=酸素系漂白剤
オキシクリーンの主成分は「過炭酸ナトリウム」です。これは、水に溶けると「炭酸ソーダ」と「過酸化水素」に分解され、さらにこの過酸化水素が分解されることで大量の酸素の泡を発生させます。
この酸素の泡が、汚れと衣類や素材の間に物理的に入り込み、付着した汚れを浮かび上がらせて剥がし取るのです。これがオキシクリーンの洗浄力の源です。
効果が最大化する温度は「40℃〜60℃」
この酸素の泡を最も活発に発生させるための最適な温度が40℃〜60℃です。水でも効果はありますが、お湯を使うことで洗浄力が劇的にアップします。
給湯器の設定温度を上げるか、沸かしたお湯を足して温度調整するのが、効果を引き出す最大のコツです。
液性は「弱アルカリ性」
オキシクリーンが溶けたお湯は「弱アルカリ性」の性質を持ちます。そして、家の中の私たちが落としたい汚れの多くは「酸性」です。
- 酸性の汚れの例:
- 皮脂汚れ(Yシャツの襟袖、枕カバーなど)
- 油汚れ(換気扇、コンロ周り)
- 食べこぼし
- 湯垢(浴槽のザラザラ)
- 茶渋、コーヒー渋
理科の授業で習ったように、アルカリ性は酸性の汚れを中和して分解する働きがあります。だからこそ、オキシクリーンは家中の様々な汚れに対して効果を発揮する万能クリーナーなのです。
塩素系漂白剤との決定的な違い
同じ漂白剤でも、ツンとした刺激臭のある「塩素系漂白剤」とは全く異なります。
オキシクリーンは汚れを化学的に「分解」して落とすため、色柄物の衣類にも使え、素材へのダメージが少ないのが特徴です。
また、除菌・消臭効果はあっても、有毒なガスが発生する心配がなく、ご家庭でも安心して使いやすいのが大きなメリットです。
【場所別】プロが教える!オキシクリーンのすごい使い道

オキシクリーンの性質を理解したところで、いよいよ実践編です。
家中のあらゆる場所で、そのパワーを発揮させましょう。基本は「40℃~60℃のお湯に溶かして漬け込む(=オキシ漬け)」です。
洗濯での使い方|黄ばみ・臭いを根こそぎ除去
- Yシャツやタオルのオキシ漬け
1Lのお湯に対しオキシクリーン大さじ1~大盛1杯ほどを溶かし、20分〜6時間漬けおき。皮脂汚れや生乾き臭に絶大な効果を発揮します。
- 毎日の洗濯に「オキシ足し」
洗濯の際に洗濯機に直接大さじ1杯ほど加えるだけで、全体の消臭・漂白効果がアップします。
- スニーカー・上履き洗い
いつも元気いっぱいな証拠のお子様の靴や上靴の汚れ…毎週大変ですよね。バケツでオキシ漬けした後、ブラシでこすれば驚きの白さに。
- 洗濯槽の掃除
月に一度程度、お湯とオキシクリーン(お湯10Lに対し100g)で高水位まで満たし、一晩放置。そのあと洗濯コースで空洗濯することでカビや汚れをごっそり剥がし取ります。
キッチンでの使い方|油汚れ・焦げ付きを撃退
- 換気扇・五徳のオキシ漬け
シンクにラップやゴミ袋を敷くなどして栓をし、お湯とオキシクリーンを溜めてパーツを漬け込みます。1〜2時間放置すれば、ギトギトの油汚れが浮き上がり、軽くこするだけでスルッと落ちます。
- シンク・排水口の丸ごと洗浄
シンクの栓をし、オキシ漬け。シンク全体のぬめりや臭いが一掃され、ピカピカになります。
- 食器・調理器具の除菌・漂白
茶渋のついたカップ、黄ばんだまな板、布巾などをオキシ漬け。新品のような輝きを取り戻します。
- 焦げ付いた鍋の復活
鍋に水を張り、オキシクリーンを入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて数時間放置。焦げがふやけて剥がれやすくなります。(※アルミ鍋、テフロン加工のものはNG)
お風呂での使い方|水垢・皮脂汚れをリセット
- 浴槽・風呂イス等の丸ごとオキシ漬け
残り湯にオキシクリーンを追い足しして溶かし、風呂イスや洗面器、おもちゃなどを全て浴槽に入れて漬け込む「ズボラ掃除」がプロのおすすめあとはシャワーで流すだけで、全体のぬめりや皮脂汚れがスッキリします。
- 追い焚き配管の掃除
浴槽に穴が一つ隠れるくらいまでお湯を張り、オキシクリーンを溶かして40℃以上に追い焚きし、数時間放置後、再度追い焚きして排水。配管内部の汚れをかき出します。
- 床の黒ずみ
オキシクリーンを少量のお湯でペースト状にした「オキシペースト」を塗り、しばらく置いてからブラシでこすると効果的です。
リビング・その他での使い方|見えない汚れもきれいに
- カーテンのオキシ漬け
浴槽でオキシ漬けをすれば、部屋のホコリやタバコのヤニ、窓の結露によるカビなどをまとめてリフレッシュできます。
- カーペットやソファのシミ抜き
オキシクリーン溶液をタオルに染み込ませ、シミの部分をポンポンと叩くようにして汚れを移し取ります。その後、固く絞った濡れタオルでしっかり拭き上げてください。
- 窓・網戸の掃除
オキシクリーン溶液で拭き掃除をすると、手垢やホコリがスッキリ落ちます。
【最重要】失敗しないための注意点

オキシクリーンの力を最大限に引き出すため、そして大切なものを傷つけないために、以下の注意点は必ず守ってください。
- 使えない素材
ウール、シルク、革製品、麻、畳、水洗い不可の表示があるもの、アルミ製品、テフロン加工のもの、宝石類、金属製のアクセサリーなど。
- 色落ちテスト
色柄物は、必ず目立たない場所で色落ちしないか試してから使用してください。
- ゴム手袋の着用
弱アルカリ性のため、肌の弱い方は手荒れの原因になります。必ずゴム手袋を着用しましょう。
- 作り置き・密閉は厳禁
溶液は6時間ほどで効果がなくなります。漬け込む場合は6時間までと覚えておきましょう。また、密閉容器に入れると酸素の力で破裂する危険があるため、絶対にやめてください。
- 換気
オキシクリーンを水に溶かして発生するのは酸素です。毒性のあるガスが発生するわけではありませんが、使用中は必ず換気をするようにしてください。
まとめ
今回は、オキシクリーンの「弱アルカリ性」という性質と、それが家中の「酸性の汚れ」にいかに効果的か、そしてその性質を活かした具体的な使い道をご紹介しました。
オキシクリーンは、ただの洗濯用漂白剤ではありません。その性質を正しく理解すれば、キッチン、お風呂、リビングまで、家中のあらゆる場所で活躍する最高の掃除パートナーになります。
今回ご紹介した使い方を参考に、諦めていた汚れにぜひチャレンジしてみてください。「汚れが落ちた!」という感動は、日々の家事のモチベーションをきっと上げてくれるはずです。
もし、「自分では手に負えないガンコな汚れがある」「忙しくて、じっくり掃除をする時間がない」とお悩みでしたら、いつでも私たち家事代行のプロにご相談ください。
専門的な知識と道具を駆使し、お客様に代わって家中をピカピカに仕上げます。
オキシクリーンを上手に活用し、そして時にはプロの力も借りながら、快適でクリーンな毎日を送りましょう。
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