【プロ直伝】アルカリ電解水を使った掃除のすべて!特徴や効果的な使い方、注意点まで完全ガイド

ママット!コラム

「キッチンの油汚れが何度拭いてもベタベタする…」 「小さな子どもやペットがいるから、強い洗剤は使いたくない…」 「除菌も消臭もできる、安全なクリーナーが欲しい」

毎日のお掃除で、こんなお悩みを感じていませんか?

そんなお悩みをまるごと解決してくれるのが、今話題の「アルカリ電解水」です。水を電気分解して作られた、環境にも人にも優しい次世代のクリーナーとして、私たちプロの家事代行スタッフも注目しています。

しかし、「本当に水だけで汚れが落ちるの?」「どうやって使えばいいの?」「重曹とは何が違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。

そこでこの記事では、お掃除のプロである私たちが、アルカリ電解水の性質から効果的な使い方、そして使用上の注意点まで徹底的に解説します。

この記事を読めば、あなたもきっと今日からアルカリ電解水を使いこなし、安全で快適なお掃除を実現できます。

そもそも「アルカリ電解水」とは?

アルカリ電解水とは、ひとことで言うと「水を電気分解してアルカリ性を高めた洗浄液」です。

洗剤の主成分である界面活性剤や化学物質を一切含んでいないのが最大の特徴。成分の99%以上が水でできており、残りはごく微量の電解質(炭酸カリウムなど)のみです。

pH(ペーハー)という酸性・アルカリ性を示す値があり、純水がpH7(中性)であるのに対し、アルカリ電解水はpH12.5〜13.1程度の強いアルカリ性を示します。この高いアルカリ性が、驚きの洗浄力を生み出す秘密なのです。 (お掃除によく使われる重曹は弱アルカリ性のpH8~9程度。クエン酸は酸性でpH1~3程度です)

【徹底比較】アルカリ電解水・重曹・セスキ炭酸ソーダの違いと使い分け

アルカリ性のクリーナーとして有名な「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」と何が違うのか、疑問に思う方も多いでしょう。それぞれの特徴を知ることで、汚れの種類や場所によって最適なクリーナーを選べるようになります。

アルカリ電解水セスキ炭酸ソーダ重曹
pHpH 12.5以上 (強アルカリ性)pH 9.8 (弱アルカリ性)pH 8.2 (弱アルカリ性)
形状液体 (スプレー)粉末粉末
得意な汚れ油汚れ、皮脂、手垢、食べこぼし軽い油汚れ、皮脂、血液汚れ軽い油汚れ、焦げ付き
特徴洗浄力・浸透力が高い、除菌・消臭効果水に溶けやすい研磨効果がある、消臭効果、水に溶けにくい
使い分け二度拭き不要で手軽に除菌までしたい時スプレーやつけ置きで広範囲を掃除したい時鍋の焦げ付きを磨き落としたい時

結論として、スプレーしてサッと拭き取るだけで、高い洗浄力と除菌効果を得たい場面では「アルカリ電解水」が最も手軽で効果的です。

関連記事:お掃除に便利な重曹・クエン酸についてはコチラの記事もご参考に!

アルカリ電解水が掃除に最適な3つの理由

なぜ、ただの水が強力なクリーナーになるのでしょうか。それには3つの大きな理由があります。

理由1:油汚れや皮脂汚れ(酸性の汚れ)に驚異的な洗浄力!

お家の汚れの多くは「酸性」の性質を持っています。 代表的なものが、キッチンの油汚れ、壁やスイッチについた手垢や皮脂汚れ、食べこぼしの跡などです。

アルカリ電解水は、この酸性の汚れに触れると、汚れを分解して中和する化学反応を起こします。さらに、石鹸のように汚れを「乳化」させて、浮かび上がらせる作用も持っています。

これにより、洗剤を使わなくても、まるで洗剤を使ったかのように油汚れをスルッと落とすことができるのです。

理由2:優れた除菌・消臭効果!

一般的な細菌やウイルスは、pH11.5以上の環境では生息できません。 pH12.5以上あるアルカリ電解水は、スプレーするだけでこれらの細菌やウイルスを30秒〜1分程度で不活化させる高い除菌効果を発揮します。

インフルエンザウイルス、O-157などの他にも、ノロウイルスなどアルコールでは効きにくい一部のウイルスにも効果が期待できるため、衛生管理が気になる場所に最適です。

また、ニオイの原因となる雑菌や微生物も除去するため、生ゴミやペットのトイレ、靴箱などの消臭にも絶大な効果を発揮します。

理由3:人にも環境にも優しい安全性!

アルカリ電解水の主成分は「水」。界面活性剤や有害な化学物質を含まないため、お掃除後に化学成分が残留する心配がありません

  • 二度拭き不要 

スプレーして拭き取った後は、ただの水と同じように蒸発します。洗剤のように成分を洗い流すための二度拭きが必要なく、時短にも繋がります。

  • 赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心 

おもちゃやペット用品、床など、お子様やペットが直接触れたり舐めたりする可能性のある場所にも安心して使えます。

  • 環境に優しい 

使用後は中性に戻る性質があり、生活排水として流しても環境に負荷をかけません。

【場所別】アルカリ電解水が大活躍する掃除場所

それでは、具体的に家の中のどこでアルカリ電解水が活躍するのか、場所別に見ていきましょう。

キッチン周り

油汚れや食べこぼしが多いキッチンは、アルカリ電解水の最も得意な場所です。

  • コンロ周り・換気扇(レンジフード) 

ギトギトの油汚れに直接スプレーし、数分置いてから拭き取ると効果的です。頑固な汚れには、キッチンペーパーにアルカリ電解水を染み込ませて貼り付ける「パック法」がおすすめです。

  • 電子レンジ・冷蔵庫の中 

食品を扱う場所なので、洗剤を使いたくないもの。アルカリ電解水なら安心して使え、食べ物のカスや液だれ、ニオイをきれいに除去できます。

  • シンクのぬめり・ゴミ受けの消臭 

雑菌が繁殖しやすい場所の除菌・消臭に効果を発揮します。

リビング・ダイニング

人が集まる場所は、手垢や皮脂汚れがたくさん付着しています。

  • ドアノブ・スイッチプレート

 家族みんなが触る場所の除菌に。

  • テーブル・イス 

食べこぼしや手垢をきれいに拭き取ります。

  • フローリング 

皮脂汚れでザラついた床もサラサラになります。ただし、ワックスが剥がれる可能性があるので、目立たない場所で試してからご使用ください(詳細は後述)。

赤ちゃんのおもちゃ・ペット用品

安全性が求められる場所でこそ、アルカリ電解水はその真価を発揮します。

  • おもちゃ、ベビーチェア
  • ペットのケージ、トイレ、食器周り

スプレーして拭き取るだけで洗浄と除菌が完了するので、手間もかかりません。

プロが教える!アルカリ電解水の効果を最大限に引き出す使い方

基本的な使い方は「スプレーして拭き取るだけ」と非常にシンプルですが、少し工夫するだけで効果が格段にアップします。

  • 直接スプレー: 軽い汚れや広範囲の掃除に。
  • スプレーした布を使用: 電化製品や、ピンポイントで拭きたい場所に。
  • パック法: 換気扇やコンロの五徳など、頑固な油汚れに。キッチンペーパーにたっぷり染み込ませ、汚れに5〜10分ほど貼り付けてから拭き取ります。
  • 温めて使う: 耐熱容器に入れて少し温める(40〜50℃程度)と、油汚れに対する分解力がさらにアップします。※火傷には十分ご注意ください。

【重要】アルカリ電解水のデメリットと使用上の注意点

万能に見えるアルカリ電解水ですが、その強いアルカリ性のためにいくつかのデメリットや注意点があります。素材を傷めないためにも、必ず確認してください。

知っておくべきデメリット

  • 肌への影響

強アルカリ性のため、皮脂を落とす力が強く、素手で長時間触れると肌荒れの原因になります。

  • 金属への影響

特にアルミ製品はアルカリに非常に弱く、触れると化学反応を起こして黒く変色してしまいます。この変色は元に戻せません

  • 長期保存に不向き

空気に触れると二酸化炭素と反応し、徐々にpHが下がって中性に近づいていきます。開封後は半年〜1年を目安に使い切りましょう。

使用できない素材

  • 水拭きできないもの全般

無垢材のフローリング、桐のタンス、漆喰の壁など。

  • 天然素材

 皮革製品、シルク、ウール、畳、大理石など。シミや変色、風合いを損なう原因になります。

  • 金属類

アルミ、銅、真鍮、銀製品。黒ずみや腐食を起こす可能性があります。

  • コーティングされているもの

メガネ、テレビやPCの液晶画面、車のボディ塗装面など。表面のコーティングを剥がしてしまう恐れがあります。

  • 宝石類

使用上の注意

  • 肌が弱い方は、念のためゴム手袋を着用しましょう。
  • 目に入らないように注意してください。
  • 電化製品に直接スプレーせず、布に含ませてから拭きましょう。
  • 判断に迷った場合は、必ず目立たない場所で試してから全体に使用するようにしてください。

【よくある質問】アルカリ電解水Q&A

Q. 使用期限はありますか?

 A. 未開封で2〜5年、開封後は半年〜1年が目安です。空気に触れると徐々に中性に近づき効果が弱まるため、早めに使い切ることをおすすめします。

Q. 100円ショップの製品でも効果はありますか?

 A. pH値が12.5以上あれば、基本的に同等の効果が期待できます。パッケージの成分表示やpH値を確認して選ぶと良いでしょう。

Q. なぜ二度拭きが不要なのですか?

 A. 成分が水とごく微量の電解質のみだからです。拭き取った後に残留する化学物質がなく、残った水分はそのまま蒸発するため、基本的には二度拭きの必要がありません。(物によっては二度拭きを推奨しているアルカリ電解水もあるのでラベルに目を通す)

賢く使って、それでも落ちない汚れはプロにお任せ!

アルカリ電解水は、「優れた洗浄・除菌・消臭効果」と「高い安全性」を両立した、まさにお掃除の強い味方です。 油汚れから手垢、ニオイまで、家中のさまざまな汚れに対応でき、特に小さなお子様やペットのいるご家庭には最適なクリーナーと言えるでしょう。

しかし、 「アルカリ電解水でも落ちないほど、油汚れが固まってしまった…」 「注意点もあって自分で使いこなすのは少し不安…」 「忙しくて、そもそも掃除をする時間がない!」

そんな時は、私たち家事代行のプロにお任せください。

私たちはアルカリ電解水をはじめ、様々な汚れや素材の特性を熟知し、それぞれの場所に最適な道具と洗剤を選んで徹底的にきれいに仕上げます。

ご自身で手軽にお掃除する日と、プロに任せて徹底的にリセットする日。 その両方を上手に使い分けることが、美しく快適な住まいを維持する秘訣です。

まずはお気軽にご相談いただき、プロの技術を体感してみてください。あなたが掃除にかけていた時間を、もっと自由で豊かな時間に変えるお手伝いをいたします。

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