せっかく時間や労力をかけて片付けたのに、気づけばまた元の状態に逆戻り……。そんな経験はありませんか?
家事代行のプロとして数多くの家庭をサポートしてきた経験から、今回は「もう散らからない」状態を当たり前にするための、とっておきの片付けポイントを10選ご紹介します。
一度綺麗になったお部屋をキープしたい方はもちろん、これから片付けに取り組みたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ、片付けても「すぐに散らかる」の?

実は、片付けがリバウンドしてしまうのには、いくつか共通の理由があります。
それは、単に「物をしまう場所」が決められていないだけでなく、「物の持ち方」や「日々の習慣」を見直すことができていないからです。
例えば、
- 定位置が決まっていない物が多い→使った後にどこに戻せばいいか分からず、とりあえずその場に置いてしまう。
- 「いつか使うかも」で物が増え続ける→必要のない物を手放せず、収納スペースが足りなくなる。
- 片付けを特別な作業と捉えている→毎日少しずつ片付ける習慣がなく、まとめてやろうとして負担になる。
- 収納方法が複雑で面倒→物をしまうまでにアクションが多く、億劫になってしまう。
これらの原因が重なり、せっかく片付けても「リバウンド」してしまうのです。
次にご紹介する裏技を使って、散らからない片付けを目指しましょう!
『リバウンドしない片付け』を目指す10のポイント

さっそく、すぐに実践できるリバウンドしない片付けの10のポイントをご紹介していきたいと思います。
【ポイント1】「完璧な片付け」を目指さない!まずは「ここだけ」を決める
片付けを始める際、「全部を一度に完璧に片付けよう」と意気込むと、途中で挫折しやすくなります。プロの視点から見ると、完璧主義はリバウンドの元凶になりかねません。
《実践のコツ》
「ここだけは綺麗にしたい」という場所を一つ決める
例えば、キッチンのシンク周り、洗面台、寝室のサイドテーブルなど、小さなスペースで構いません。
毎日5分だけ時間を取る
決めた場所を毎日たった5分だけ片付ける習慣をつけましょう。小さな成功体験が自信につながります。
【ポイント2】「定位置管理」の徹底!モノには必ず「帰る場所」を作る
散らかる最大の原因の一つは、「物の定位置が決まっていないこと」です。置き場所がないモノは、使った後にどこに置けばいいか分からずその場に放置されがちです。
《実践のコツ》
使う場所の近くに定位置を決める
ハサミなら郵便物やDMを開封するリビングの棚。薬なら日常的に使う場所の近くの引き出しといったように、帰る場所を使う場所の近くに定めましょう。
「一時置き場」を設ける
来客時や一時的にモノを移動させる必要がある場合のために、仮の置き場を決めておくと、散らかりを防げます。ただし、定期的に中身を整理する習慣を忘れずに。
【ポイント3】「ワンアクション収納」でストレスフリーに片付け
片付けが面倒になるのは、しまうまでに何段階ものアクションが必要な場合が多いからです。フタを開けて、さらに引き出しを開けてやっとしまう…これでは続きません。
《実践のコツ》
扉を開けるだけ、引き出すだけでしまえる収納を心がける
例えば、よく使う書類はファイルボックスに立てるだけ、など。
お子様でもできる収納にする
おもちゃや学用品など、お子様が自分で片付けられるように、カゴやボックスにポンと入れるだけの収納を導入しましょう。
【ポイント4】「ついで片付け」習慣
片付けを特別な時間として捉えるのではなく、日常生活の「ついで」に取り入れてしまいましょう。これがリバウンドを防ぐ一つの大事なポイントになります。
《実践のコツ》
歯磨き中に洗面台周りを片付ける
洗面台は家族が毎日使う場所です。ヘアスプレーやドライヤー、美容関連道具などつい出しっぱなしにしがちな物も多い場所…。『歯磨き中は片付けもついでに』という事を習慣づけて、出ている物はチョイッと片しましょう。毎日使う洗面台を綺麗に保つ習慣になります。
部屋を移動するついでに物を運ぶ
リビングに置いてある寝室の物を、寝室に行くついでに持って行くなど。
【ポイント5】「収納用品を買いすぎない」まずは物の量を把握する
「片付けには収納用品が必要!」と思いがちですが、これは大きな落とし穴です。
収納用品を先に買うと、そこに物を詰め込むことになり、結局物が増える原因になります。
《実践のコツ》
先にモノの要不要を判断する
「本当に必要か?」「使っているか?」を基準に、まずは物を減らしてから、残った物に合わせて収納用品を検討しましょう。
家にある空き箱や段ボールを活用する
収納したい物の量や形を把握するために、一時的に代用してみましょう。
【ポイント6】「床に物を置かない」ルールを徹底する
床に物が置かれていると、それだけで部屋全体が散らかって見えます。掃除もしにくくなり、ホコリも溜まって清潔感まで失われます。
《実践のコツ》
床に直接置くのは家具のみと決める
カバンや衣類、郵便物などは、必ず定位置を作ってそちらに置くように心がけましょう。小物を一時的に収納できる小さめのワゴンや棚などを用意しても良いでしょう。
吊るす・引っかける場所を作る
床に置かないためには壁を賢く利用します。吊るす場所や引っかける場所を増やしましょう。
【ポイント7】「期限を決めて捨てる」意識を持つ
「いつか使うかも」と思って取っておいた物が、結局使われずにスペースを占拠しているケースは少なくありません。
《実践のコツ》
DMやプリント類は読んだらすぐに処分を検討
子供がいるご家庭の場合、学校から毎日のように手紙を持って帰ってきます。これを溜めていると物が増える一方です。提出が必要なものはすぐに出し、いらないものや一定期間経っていらなくなったものはすぐに捨てる。その紙自体に用がないようならば写真に撮るか、データ化して保存するのもおすすめです。
1年間使っていないモノは処分を検討する
衣類、雑貨、書籍など、『いつか着るかも』『いつか使うかも』『いつか読むかも…』と取っておきたくなるものですが、そう言いながら何年も使わず永遠に眠り続けている事もあります。
1年以上使っていない物は無くてもどうにかなるものが多いです。思い出の品以外は潔く手放す勇気を持ちましょう。
【ポイント8】「デジタル化」で紙モノを減らす
書類や写真、取扱説明書など、紙モノはかさばり、散らかりやすい原因の一つです。デジタル化することで物理的なスペースを大幅に節約できます。
《実践のコツ》
スマホアプリで書類をスキャン
必要な書類はスキャンしてデータで保存し、原本は処分しましょう。
思い出の写真はデータで管理
アルバムに収めきれない写真は、クラウドサービスなどを活用してデータで保存しましょう。
オンライン説明書を活用
最近の家電の取扱説明書は、メーカーのウェブサイトで確認できる場合が多いです。紙は処分して必要な時に検索しましょう。
【ポイント9】「散らかりやすい場所」を把握し、対策を練る
家族構成や生活習慣によって、散らかりやすい場所は異なります。自分の家の「散らかりポイント」を特定し、そこへの対策を集中して行いましょう。
《実践のコツ》
玄関
郵便物の一時置き場や鍵・印鑑の定位置を作る。玄関に置く『靴は1人1足』を徹底するなど。
ダイニングテーブル
食事以外の物を置かないルールを徹底し、一時置き場にしない。
リビングのソファ
脱いだ服や洗濯物、読みかけの本を置きっぱなしにしないよう、すぐにしまう習慣をつける。
消耗品のストックは「〇個まで」と決める
洗剤やトイレットペーパーなどの買いすぎを防ぐことで、収納スペースを有効活用できます。
【ポイント10】「プロの手を借りる」ことも視野に入れる
色々頑張ってもやっぱりどうしても散らかりやすい所がでてきてしまうかもしれません。家事のプロフェッショナルである家事代行サービスを利用し、散らかりにくい部屋を作る手助けをしてもらうのも良いでしょう。
また、部屋が綺麗になった後、「この状態をキープしたいけれど、自分では難しい」と感じることもあると思います。家事代行は掃除や片付けをするだけでなく、効率的な収納方法のアドバイスや、リバウンドしにくい環境づくりのサポートも行っています。
定期的にプロに依頼することで、物理的な負担が減るだけでなく、常に整った空間で過ごすことができるため、精神的なゆとりも生まれます。
《家事代行サービスの活用例》
定期的な片付けサポート
2週間に一度、月に一度など、決まった頻度で片付けの習慣化をサポートしてもらう。
大掃除や季節ごとの片付け
自分では手が回りにくい場所や、一度に片付けたい場所をまとめて依頼する。
収納アドバイス
片づけるだけでなく、専門的な視点からより使いやすい収納プランを提案してもらう。
おわりに
片付けは一度やったら終わりではありません。日々の生活の中で物は増え、環境も変化していきます。
大切なのは、「散らからない習慣」を身につけることです。
今回ご紹介した10の裏技は、どれもすぐに実践できるものばかりです。全てを一度に完璧にする必要はありません。まずは一つ、できそうなことから始めてみてください。
そして、もし「やっぱり自分だけでは難しい」「プロのアドバイスが欲しい」と感じた時は、ぜひ家事代行サービスを頼ってみてください。
整った空間は心にもゆとりを与え、日々の生活の質を高めてくれます。この記事が皆さんの『リバウンドしない片付け』の第一歩となれば幸いです。
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